2009 お正月ドライブ第2日 越後湯沢 湯元共同浴場 山の湯

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」とは有名な川端康成の
「雪国」の書き出しですが、康成がこれを書いた越後湯沢温泉高半旅館からすぐ、
ガーラ湯沢にもごく近い場所にある山の湯に行ってきました。

雪国のなかでも、「雪を積らせぬためであろう、湯槽から溢れる湯を
俄づくりの溝で宿の壁沿いにめぐらせてあるが、玄関先では浅い泉水のように
拡がっていた。黒く逞しい秋田犬がそこの踏石に乗って、長いこと湯を舐めて
いた。物置から出して来たらしい、客用のスキイが干し並べてある、
そのほのかな徴の匂いは、湯気で甘くなって、杉の枝から共同湯の屋根に
落ちる雪の塊も、温かいもののように形が崩れた。」
との一節があり、この共同湯が山の湯です。

現在の建物も木造で、湯船は5~6人入れば一杯になる小規模の共同浴場
ですが、古くから湯沢の人たちに支えられた風情あふれるロケーションに
なっています。

入浴料は大人400円(子供200円)、温泉は透明で少し硫黄の匂いが
漂う単純硫黄泉、もちろん源泉そのままの掛け流しで無加熱です。

久しぶりの温泉にゆっくりつかって、新しい一年への充電をしっかりさせて
もらいました。

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